データベース技術の概要とAIとの連携

データベース技術の歴史:データの管理方法の進化 📜

データベースの歴史は、コンピューターの進化と共に、より効率的に、より大量のデータを扱うための工夫の歴史です。

1960年代:階層型・ネットワーク型データベースの誕生

1970年代~1980年代:リレーショナルデータベース(RDB)の黄金時代

1990年代:オブジェクト指向・データウェアハウスの広がり

プログラミングで使われる「オブジェクト」という考え方をそのままデータベースに持ち込んだオブジェクト指向データベースや、分析目的で大量のデータを保管するデータウェアハウスという概念が生まれました。

2000年代以降:NoSQLの台頭


現在主流の「AI + データベース」:ベクトルデータベース

現在、生成AIの分野で最も注目されているのが「ベクトルデータベース」です。


PostgreSQLとAI:拡張機能 pgvector

広く使われているPostgreSQLは、拡張機能を追加することで様々な能力を発揮できます。AIとの連携で特に有名なのがpgvectorです。

例えば、「AIについて教えて」という質問があった際に、pgvectorを使えば、DBに保存しておいた関連文書の中から「人工知能とは」「機械学習の仕組み」といった意味的に近いドキュメントを瞬時に探し出し、それをヒントとしてAIに渡すことで、より精度の高い回答を生成させることができます。

最近では、pgvectorをさらに高性能にするpgvectorscaleといった新しい拡張機能も登場しており、PostgreSQLをAIの情報源として活用する流れはますます加速しています。